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遺言書があれば…

音信不通の子

離婚して30年のAさんのお話しです。

その後は再婚せずにお一人でした。

離婚以来一度も会った事のないお子さんがいました。

「生後数か月で別れたし、養育費も20年間きちんと

払い終えた。全く情も湧かないので財産は子ではなく、

弟に渡したい。」とのこと。

「では、最低限でも遺言は残しておく必要がありますね。

遺言がないと、その子が全部相続してしまいますから。」とアドバイスしました。

 

しかし、「全財産は弟に渡す」という遺言を書いても、子には遺留分という権利がありますので、

遺言どおり弟に全財産が渡ったとしても、子は「2分の1を私に返して!」と言えます。

 

Aさんに聞くと、「2分の1も子に渡るのは嫌だ。」とのことでした。

そこで私は「では、弟さんと養子縁組しませんか?

そうすればお子さんの遺留分は4分の1に減ります。

お子さんに渡る分が4分の1でも嫌ですか?」と聞きました。

Aさんは「4分の1くらいなら渡してもいいか…」と仰いましたので、

弟さんと養子縁組をし、遺言書を作成することにしました。

まさか!

Aさんは急死してしまったのです!

遺言書がない以上、Aさんの「弟に渡したい」という意思は証明できません。

Aさんの財産は、法律のとおり、お子さんが相続しました。

 

遺言は公正証書で作成しなければならないわけではありません。

紙1枚に自筆で書いておけば簡単に成立します。

但し、条件がいくつかあります。

①全文を直筆で書く(ワープロ不可。但、相続財産については直筆でなくても良くなりました)

②書いた日付を○○年○○月○○日と正確に書く

(○○月吉日など、不明確な書き方は不可)

③氏名(フルネーム)を直筆で書く

④押印する(認印でOK)

この4点さえ守ってもらえば大丈夫です。

 

「この人に渡したい」「この人には渡したくない」

という希望がある方は、遺言書は必ず残しておいてくださいね。

遺言の限界を超えたことを望む場合は、家族信託を検討する価値があります。